守り刀という言葉は [葬儀の時に、故人を守るためのもの] という意味で使われていました。
このことは、お嫁入のときなどに用いられており、現在でもごく一部の地域では [嫁入り前などに守り刀を持たせ、それを形見として子供に受け継いでいく] という習慣があるそうです。
このときに、短刀という形がとられることが多いといえます。
やはり、長い刀は女性や子供には扱いにくいからです。
一般的においてはそれほど有名なしきたりではありませんが、皇室においてはご出生の折に天皇陛下が守り刀を贈られるという行事があります。
このことを [賜剣の儀 (しけんのぎ) ] と呼びます。
現在でこそ、嫁入り道具や形見として受け継いでいくかたちでの [守り刀] はあまり見られなくなりましたが、1つの単語が2つの意味 (仏と祝) を持つことは、とても興味深いことではあります。
守り刀は [大切な人を守る] という意味では2つとも同じ意味だといえるでしょう。
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