葬儀には [花] がつきものですが、それは花祭壇に限ったものではありません。
※ 供 花
[供花] は [くげ] ・ [きょうか] と読みます。
葬儀の場において送られる花のうちの一つで、会社関係や親族関係・友人関係から個人名や〇〇一同というかたちで出されることが多い花です。
白百合や菊がよく用いられますが、現在はピンク色や紫の色花を配した供花も出されています。
供花は [ 供物・・・缶詰や乾物などを詰め合わせてかご盛にしたもの ] とも並んで飾られるものであり、葬儀終了後は自宅に飾ったり弔問客に差し上げるのが基本です。
なお、かつては [ 花輪・・・ はなわ ] もよく葬儀会場の外に飾られていましたが、これも広い意味では [供花] に分類されるものです。
※ 枕 花
故人が息を引き取ってからすぐに飾られるものであり、かご花などのかたちで送られることが多い供物です。
この花は特別に送ることができる人が極めて限られています。
基本的には親族や家族、あるいは家族同然に付き合っていた特別な友人などが送るものであり、一般的な弔問客が送るものではありません。
※ 献 花
[献花] は [けんか] と読みます。
キリスト教の葬儀のときに行う儀式であり、仏教の [焼香] と同様な性格を持つものです。
百合や菊・カーネーションなど、茎のある程度長いものを両手で受け取り祭壇に捧げます。
基本的には白い花が利用されますが、ピンク色などのものが使われる場合もあります。
また、献花は無宗教の葬儀とも非常に相性のよいものです。
そのため宗教者を呼ばない無宗教の葬儀や音楽葬であっても献花が行われることがあります。
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