盆踊りは夏の風物詩のひとつ、その起源や意味には [ご先祖様をおもてなしして供養する] という古くから伝わる素敵な思いが込められています。
※ 先祖への想いを馳せる宗教行事 盆踊り
盆踊りの起源は平安時代中期、当時活躍していた僧侶により [節に合わせて念仏を唱える] という思考が広まり、念仏に合わせて踊るようになったことが盆踊り誕生のきっかけといわれています。
このときはまだ [念仏踊り] と呼ばれており、これが先祖を供養する盂蘭盆会 (うらぼんえ) と結びついたことで盆踊りとして確立しました。
なお、盂蘭盆会は毎年7月または8月に行われる仏教行事で、現在のお盆を指しています。
そのような盆踊りに込められた意味は、お盆に帰ってきた先祖の霊を迎え送るというもの。
踊りを通して先祖への思いを馳せ供養していたのです。
しかし、時が経つに連れて仏教行事的な意味合いは薄れ、鎌倉時代中期には娯楽的な意味合いを持つようになってきました。
江戸時代には、人々の交流のきっかけとして各地で親しまれるようになりました。
盆踊りは祖霊になった人々との別れを惜しむ踊りであり、人の出会いや別れとともに過ぎ行く夏を惜しむ踊り。
子供達は無邪気にはしゃぎ、大人たちは様々な思いを胸に踊ります、そのため楽しいだけでなく切なさを感じるのです。
帰省先ならお盆の締めくくりになくてはならない行事、旅先などであればその土地ならではの風情にひたることができるでしょう。
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