お彼岸といえば、お墓参りをする事のイメージをお持ちと思います。

この時期になると、お盆と同様に帰省や里帰りをしてご先祖のお墓参りに向かう人も多く見られます。

お彼岸にお墓参りをするという習慣は日本独自のもので、仏教の行事であると思われがちですが、前記したように他の仏教国では見られない習慣です。

では、なぜお彼岸にお墓参りをするようになったのでしょうか?

そのひとつとして、仏教の宗派のひとつである浄土教 (浄土思想) の影響を強く受けていると言われています。

その浄土教の進行では、極楽浄土は西の彼方にあると考えられているため、太陽が真東からのぼって真西に沈んでいく春分の日と秋分の日は我々の世界と仏様の世界が最も通じやすくなる日であると理解されるようになっていったとされています。

やがて、次第に春分の日と秋分の日にご先祖様の供養を行えば、ご先祖だけでなく自分自身も極楽浄土へ到達することができ、ご先祖様への思いも通じやすくなるのではないかという思想が生まれ、お墓参りをするという行事が定着していったようです。

そういった説がある一方で、そもそも仏教が伝わる以前から日本にはご先祖様や自然を崇拝する風習があり、これが彼岸と結びついたという説もあります。

 

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