葬儀の役割はたくさんあるのですが、その中でも仏教的に考えるならば引導と受戒です。

引導とは、死者に [あなたは死んでなくなってしまったのですよ] と伝え、もうこちらの世界の存在ではないことを認識させることです。つまり、仏の世界に引き入れ、導くのです。

受戒とは、亡くなった者に戒律を授けること、つまり新たな名を与え、仏弟子として認めることです。

この一連の儀式は亡くなった人に対してだけでなく、遺された人たちへの戒めでもあります。

別れがたい人の死をきちんと認識することは、悲しみを乗り越える第一歩です。また、新しい名前を授けることで、私たちの側にいて守ってくれるのだと認識できます。

引導と受戒という葬儀におけるとても大切な儀式には、遺された人が悲しみを乗り越え、受け入れるための役割があるのです。

 

小山聖苑葬専門店 (有)誠和葬祭