位牌を安置する意味は、日本古来の依代 (よりしろ) という考え方にも大きく関係があるとされており、依代とは樹木や岩石などに神霊が宿るという日本の伝統的な習わしです。
死者の霊の依り所として存命中の位官や姓名を札板に記す、という習俗が合わさったものが現在の位牌であると考えられています。
その成り立ちから、位牌は故人やご先祖を模した、あるいは魂を宿した供養の対象、という重要な意味を持つようになりました。
※ 浄土真宗では位牌を使用しない理由
浄土真宗では [全ての人は阿弥陀如来によって極楽浄土へ導かれる] と考えます。
魂は亡くなってすぐにこの世から離れ、成仏してしまうため死者の霊の拠り所は必要がないのです。
浄土真宗では位牌の代わりに法名軸や過去帳が使用され、どちらも故人を偲ぶことができます。
もし、位牌の代わりになるものが欲しいという方は寺院へ相談してみるとよいでしょう。
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