霊柩車は大都市で葬列がなくなり、それに代わって登場してきたものです。日本最初の霊柩車については諸説ありますが、1917年(大正6年)に大阪の大手 葬祭業者「駕友」が導入したのが始まりだといわれ、1919年(大正8年)頃には名古屋の「一柳葬具店」でも導入しました。それぞれの業者とも米国から 「ビム号」という霊柩車を輸入して使っていました。私たちに馴染み深い宮型霊柩車は、1927年頃の大阪に後部を輿仕立てにした原型が登場します。これは 1922年(大正11年)の大隈重信候の国民葬で、トラックの後部に輿を乗せていたことをヒントにしたといわれています。
Posted in: 葬儀豆知識