お墓には2つの役割があります。
※ 1・・・ 死者の冥福を祈る対象
お墓は亡くなった人を土の中に埋め、その上に石碑 (仏塔) を建てます。
そして家族は、死者の供養のためにお墓参りをします。
※ 2・・・生きている人たちの祈りの場
人が亡くなってから年月が経つと死別の哀しみも和らぎます。
お墓は供養の場だけではなく、生きている自分たちの祈りの場にもなるのです。
近畿地方では今は見られませんが、昔はご遺体の埋葬地として [ 埋め墓 ] と、家族がお墓参りするための [ 参り墓 ] を分けていました。
これを民俗学の世界では両墓制と呼び、お墓の果たす役割を端的に表しています。
日本は、亡くなった方の弔いや埋葬の行為は昔から行われていました。
お墓があることを示す目印として墓標を設置するのが一般的とされ、この墓標の役割を果たすのが墓石になるのです。
お盆や帰省のタイミングでお墓参りに行く方も多いでしょう、お墓参りに行くとき多くの方がお墓に向かって手を合わせたり、語りかけたりします。
このように、お墓は故人を偲ぶ場でもあり、かつ故人を身近に感じられる祈りの場でもあるのです。
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