墓石はいくつかの部位にわかれて構成されています。
墓石の付属品にもひとつひとつ大切な意味が込められているのです。
※ 石塔は仏や先祖
石塔は仏や先祖そのものです。
石塔とはお釈迦様を弔う仏塔のことで、仏塔の中でも石でできたものを石塔と言います。
お墓は基本的に石でできており、墓石そのものを石塔と言います。
例えば、みなさんは亡くなった方のお参りで土の中に手は合わせないと思います。
石塔の軸石 (仏石) を見て手を合わせ祈ると思いますが、それは石塔の中に仏や先祖がいると無意識に捉えているからなのです。
※ 墓標・墓誌 (霊標)
墓標・墓誌 (霊標) とは、石塔の横に据えられる先祖の名前が刻まれた板石のことです。
墓標にはいくつかの意味があり、墓石の裏などに故人の名前や没年が彫られているのを見たことがあるかもしれません。
これを墓標と言い、埋葬箇所に目印として建てる石や木の柱のことも墓標といいます。
もともと戒名や死者の名前は仏石の正面に彫刻していて、これが仏石の横面に彫刻するようになりました。
時代が経つと新たな死者の名前を刻むスペースがなくなり、霊標が普及したのです。
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