※ 仏式との違い
仏式は [ 故人様の魂をあの世 (極楽浄土) へ送る儀式 ] として葬儀を執り行うのに対し、神式は [ 日常を取り戻すための儀式 ] として葬儀を執り行います。
神道には [ 先祖崇拝 ] と [ 穢れ (けがれ) ] という2つの概念が存在し、先祖崇拝とはその名の通り御先祖様を大切にする考え方です。
故人様の魂が家の守り神となるのも先祖崇拝の考え方からと言われています。
そして、もう1つの穢れとは [ 死 ] を意味し、神道において死とは生命力が少しづつ減少し、良くない状態を指します。
この状態から日常を取り戻すために執り行われるのが [ 神葬祭 ] です。
そして、神葬祭を節目として、日常が取り戻されたものとします。
※ 五十日祭までは神棚封じ
神式の葬儀では、五十日祭までは神棚封じが行われます。
五十日祭とは仏式の四十九日にあたる法要で、法要ではなく霊祭と呼ばれ神社ではなく斎場や自宅で行われるものです。
霊祭を経てから故人は家族の守護神となり、自宅の神棚に祀られます。
かつては盛大に執り行われていた五十日祭ですが、最近では少人数で行われるケースや葬儀と同時に行われることもあります。
また、この日を迎えるまで神棚や祖霊舎の扉を閉めて、半紙などの白い紙を貼っておくことを神棚封じと呼びます。
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