[ 逆さごと ] とは、葬儀に関連する物事を通常とは反対のやりかたで執り行うことを言います。
日常の生活の中で逆さのことをすると縁起が悪いということを耳にしたことがあると思いますが、なぜ縁起が悪いのか。
昔から死は非日常のものでり、死の世界は現実世界とは異なる真逆の世界であると信じられてきました。
[ 逆さごと ] は亡くなった方に着せる死装束を通常は左前に着せますが、右前に着せたり、寝かせる布団や枕の位置を北枕にしたりなど様々なことを通常とは真逆にすることを指します。
そのため [ 逆さがごと ] は日常生活においては縁起が悪いと言われ、そのような行為は避けられてきました。
あの世とこの世、死者の世界と現世を区別するために行うという説や、 [ 死 ] ということを日常から切り離すという説もあります。
今回は、この日本独特ともいえる [ 逆さごと ] についての意味や由来・葬送儀礼の観点から知っていきます。
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